東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県南三陸町で仮設魚市場が完成し、24日、開場セレモニーと初競りが行われた。
佐藤仁町長は「待ちに待った日が来た。市場を町と水産業の復興拠点として頑張っていきたい」とあいさつし、関係者がテープカットで開場を祝った。
午後1時から行われた初競りには、秋サケを中心に震災後最多の32トンが上場され、競り人たちの威勢のよい声が響いた。
仮設魚市場は、津波で施設が壊滅した志津川魚市場東側の県有地に建設された。売り場面積は1200平方メートルで、震災前の約3分の1。日立造船が製氷装置を無償貸与している。総事業費約1億8900万円は、国の補助金とヤマト福祉財団(東京)の助成金で賄われた。