後部座席のシートベルトは「窮屈だから」着用しない-。自動車用安全システムの専門メーカー、タカタ(東京都港区)が行った「シートベルト着用に関する意識調査」で、こんな結果が出た。
調査は全国の20~50代の男女計800人に実施。後部座席のシートベルト着用率は一般道で約33%(警察庁調べ)と、義務化されているにもかかわらず低い着用率となっており、調査はその理由を中心に探った。
調査結果によると、後部座席のシートベルト着用の意識は高速道路に比べて一般道で低く、半数近くが「一般道ではあまり意識していない」(46・5%)と答えた。着用しない理由は(1)「窮屈だから」(43・4%)(2)「面倒くさい」(28・6%)で、女性の方が「窮屈」と感じていた。
後部座席のシートベルト着用について罰則内容が厳しくなった場合、「必ず着用する」「今よりは着用する」が全体の96・8%を占めた。今後、着用率を向上させるために「罰則や監視などの取り締まり強化」を挙げる声が最も多かった。中には「エンジンがかからない、警報やランプの点滅などの機能搭載」といった意見もあった。また、タクシーでは車内アナウンスが効果的で、着用アナウンスを聞くと63・9%の人が「着用しよう」と回答していた。
シートベルトについての機能や改善してほしい点では、(1)圧迫感の解消・改善(2)素早く簡単に着用できる(3)デザイン性の向上-だった。