復活の荒川リンク…クールビューティーに笑顔

 トリノ五輪フィギュアスケート女子金メダリストの荒川静香さん(25)=プリンスホテル=が3日、仙台市泉区の「アイスリンク仙台」でスケート教室を開催した。荒川さんが高校まで練習したスケート場で、2004(平成16)年12月に一度は閉鎖されたが、今年3月22日に運営が再開された。リニューアル後、初めて思い出の場所を訪れた荒川さんは、フィギュアスケート界の発展を願った。

 2年4カ月ぶりに復活した“荒川リンク”。クールビューティーは笑顔で氷上に立ち、後輩にあたる宮城FSCの子供たち23人に約30分間、親しげに指導を行った。

 「練習できなかった期間の辛さがあって、みんないきいきしていたと思います。リンクの大切さが分かったと思います。その気持ちをずっと持ち続けてほしいです」。荒川さんは感無量の面持ちでアイスリンク仙台を見渡した。

 アイスリンク仙台は、高校まで練習拠点とした金メダリストの原点。経営難で閉鎖されたが、昨年3月27日の金メダル凱旋(がいせん)パレード時の訴えが運営再開の機運を盛り上げた。

 次代を担うスケート選手のための施設、指導環境の整備を-と荒川さんが要望後、東京のスケートリンク運営会社「加藤商会」が運営に名乗りをあげ、宮城県と仙台市が改修費用の一部を負担。先月下旬、再びオープンした。

 荒川さんは、教室終了間際には梅原克彦・仙台市長(53)とスケーティング。宮城FSCの羽生結弦(はにゅう・ゆづる)君(12)がビールマンスピンと荒川さんの十八番『イナバウアー』を披露すると、大きな拍手をおくった。

 荒川さんは今後もフィギュアスケート界の発展に前向き。「体が自由に動く間は、帰って来たときに足を運んで、できるうちに見せてあげたいです」と直接指導を継続したい意向だ。

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