復興けん引希望の星 楽天初V 東北知事ら「勇気沸く」

プロ野球東北楽天がリーグ初制覇を果たした26日、東北の知事らも祝福の声を上げた。東日本大震災に見舞われた東北を勇気づけてきた地元チームの初優勝に、被災地で復興の先頭に立つ首長たちは「希望の星だ」とたたえた。
 村井嘉浩宮城県知事は「被災地をはじめ、宮城、東北の皆さんに勇気と感動をもたらす素晴らしい快挙だ」との談話を発表した。「引き続きクライマックスシリーズ、日本シリーズを応援し、必ず日本一を勝ち取ろう」と一層の支援を呼び掛けた。
 球団創設時、仙台市市民局次長として東北楽天の誘致に関わった奥山恵美子市長は「106万市民が9年間待ち望んだタイトル獲得が実現し、うれしい。選手や監督、ファンが喜ぶ姿に胸が熱くなった」と話した。
 「(本拠地がある)宮城県だけでなく、東北の多くのファンにとって喜ばしいことだ」と話したのは達増拓也岩手県知事。「復興を目指す岩手県民にも元気を与えてくれる明るい話題だ」として、日本一を達成するようエールを送った。
 吉村美栄子山形県知事は「復旧・復興が道半ばにある東北に極めて大きな希望を与えてくれた。日本一を成し遂げ、東北の球団として東北の各地域に根ざした活動を期待したい」と評価した。
 三村申吾青森県知事は「次なるステージを目指して奮闘を期待する。被災地をはじめ東北各地に感動を与えた監督と選手に心から拍手を送る」とのコメントを出した。
 佐藤雄平福島県知事は「今季の快進撃は、復興への歩みを続けるわれわれに、多くの感動と困難に立ち向かう勇気を与えてもらった」と感謝の思いをにじませた。
 楽天イーグルス・マイチーム協議会の鎌田宏会長(仙台商工会議所会頭)は「全員が一丸となった結果だ。チームの躍進は経済波及効果が大きい」と述べ、日本シリーズ制覇まで応援を続ける考えを示した。

タイトルとURLをコピーしました