北海道と東北6県、新潟県の知事でつくる「北海道東北地方知事会議」が6日、仙台市青葉区のホテルで開かれた。東日本大震災からの復興や大規模災害への対応をテーマに議論し、少子化対策や公立学校の教員確保策などを国に求める提言を取りまとめた。
7月の記録的大雨で被災した山形県の吉村美栄子知事は「近年、東北でも西日本と同等の大雨に見舞われている。西日本と同水準の治水対策を国に求めるべきだ」と訴えた。
宮下宗一郎青森県知事は、1月の能登半島地震に触れ「半島の脆弱(ぜいじゃく)性が明らかになった。事前防災の観点から、道路整備が進められるよう半島振興法を改めるべきだ」と述べた。
村井嘉浩宮城県知事は東日本大震災について、復興が進んだ一方で風化が懸念されると強調。「職員も半分くらいは震災を経験していない。危機管理講座などで伝承していく」と語った。
会議には吉村洋文大阪府知事も出席。来年の大阪・関西万博の成功へ協力を呼びかけた。会議は来年、青森県で開催される予定。