復興の歩み動画で紹介 宮城県庁にコーナー

宮城県は東日本大震災からの復興の取り組みを伝えるため、庁舎内に「東日本大震災復興情報コーナー」を開設し、1日から利用を始める。防災や減災について考える展示もあり、小中学生らの学びの場としての利用も見込んでいる。
復興情報コーナーは、県の歴史や文化を伝える県庁18階の県政広報展示室内に開設。展示室の一角、約11平方メートルのスペースを活用する。
縦2メートル、横3メートルの大型パネルを用い、震災による人的被害や住宅の損壊、地区ごとの災害公営住宅の整備状況(6月30日現在)などを示す。パネルのQRコードを読み込むと、各地区の復興の歩みを動画で見ることができる。
県が発行した震災に関する冊子をパソコンで閲覧できるほか、大型テレビでは震災時の庁内の様子や震災直後の被災地の状況、復興に向けた取り組みなどを収めた映像を放映する。
タッチパネル形式の防災や減災に関するクイズコーナーも設け、津波の恐ろしさや日ごろの備えの重要性を学ぶことができる。
開館時間は土日祝日と年末年始を除く午前9時半~午後4時。入場無料。県震災復興推進課は「多くの来庁者に見てもらえれば、被災記憶の風化防止にもつながる」と話す。

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