復興へプロ野球OB夢の球宴 Kスタ宮城でドリームマッチ

プロ野球の往年の名選手が集結する「サントリードリームマッチ2012in東北」(サントリーホールディングス主催)が8月6日、仙台市の日本製紙クリネックススタジアム宮城(Kスタ宮城)で行われる。東日本大震災からの復興支援を目的にした「夢の球宴」。スター選手がそろう「ザ・プレミアム・モルツ球団」と、東北ゆかりの選手らで構成する「東北・ジャパンヒーローズ」が戦う。ヒーローズ監督の田尾安志氏(東北楽天初代監督)に見どころなどを聞いた。
 -試合の魅力は。
 「ゲーム自体が面白い。一度見た人は必ず、また見たいと言います。勝敗だけでなく、かつての名勝負の再現などもあり、懐かしんでほしい」
 「ほとんどの選手は年齢を重ね、動きは良くないでしょう。でも、中には現役に近いようなすごい球を投げる投手もいます。勝ち負けに必死なプロ野球もいいが、感動を与えられるドリームマッチは楽しさの点で勝るとも劣らないと思います」
 -ヒーローズのメンバーは。
 「元阪神の金村暁さん(仙台育英高出)や元大洋の遠藤一彦さん(福島県西郷村出身)、元巨人の松本匡史さん(元東北楽天ヘッドコーチ)もいます。ゼネラルマネジャーは元中日の板東英二さん。おそらく目立つような何かをするでしょう。それも注目です」
 -仙台開催の意義は。
 「東日本大震災があり、東北の人に元気になってもらおうというのが趣旨の一つ。喜んでもらえると思います。東北楽天の監督だった私自身、東北の監督として仙台に呼んでもらえるのはありがたいですね」
[サントリードリームマッチ]95年から年1回開催。過去16回(昨年は震災の影響で中止)で79万人以上が観戦した。ことしは午後6時半試合開始で、2万人を招待。モルツ球団は山本浩二氏(元広島監督)が監督で、立浪和義氏(元中日)や掛布雅之氏(元阪神)らが名を連ねる。
<たお・やすし>76年、同大からドラフト1位で中日に入団。中日、西武、阪神で外野手として活躍し、通算成績は1683試合、2割8分8厘。149本塁打。05年、東北楽天の初代監督を務めた。野球解説者。大阪府出身。58歳。

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