復興へ全国の知恵、巻コム 石巻のNPO法人サイト開設

東日本大震災からの復興を目指す宮城県石巻市の情報発信とまちづくりに生かそうと、NPO法人「いしのまきNPOセンター」などが参加型ポータルサイト「巻.com(マキコム)」を制作した。本格オープンは2月の予定で、サイトに参加する「巻.com人(マキコムジン)」の登録を受け付けている。
 サイトは地域の再生策を検討する石巻商工会議所などの「コンパクトシティいしのまき・街なか創生協議会」が提唱する「プチ市民」構想の具体化が狙い。ボランティアや視察などで石巻を訪れ、復興に関わりたいと考える多くの人たちをプチ市民と位置付け、地元にいなくても応援できる仕組みとしてサイトを開設した。
 コンセプトは内と外の市民をつなぐ「巻き込み、巻き込まれる仲間」づくり。「伝える」「創る」「考える」「支える」をテーマにしたコンテンツで、参加型の仕組みを取り入れる。
 情報のページでは市内のイベントをカレンダー形式で紹介したり、ボランティア参加を呼び掛けたりできる。石巻復興のアイデアなどさまざまな「ミッション」を提示し、クリアした人に特典などを与える遊び心あふれるページも盛り込む予定。
 サイトは昨年11月に仮オープン。復興を共に支えるマキコムジンを募集している。登録は無料。運営するNPOセンターは市内の事務所を拠点に、専従スタッフ5人で情報収集などに当たる。
 NPOセンター副代表の木村美保子さん(50)は「約15万人の石巻市民を超えるマキコムジンを集めるのが当面の目標。みんなの手を借りて復興を進め、より良い地域をつくり上げたい」と意気込んでいる。

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