復興へ販路回復支援 仙台商議所中期ビジョン

仙台商工会議所は東日本大震災からの復興と地方創生を目指す2016~18年度中期ビジョンの素案をまとめた。活動指針に「企業活力」「地域力」「組織 力」を挙げ、東北、宮城の行政、経済団体との連携を重視。企業の販路回復支援、外国人の誘客拡大など重要施策19項目を盛り込んだ。
企業活力は「がんばる経営サポート」をテーマに、販路開拓を通じた復興・自立支援など7項目を設定した。生産年齢人口の減少や若者の首都圏流出に伴う労働力不足の対応策として、企業の採用活動や人材育成を後押しする。
地域力は「広域連携による地域活性化」に力点を置き、東北全体で外国人の誘客を図る施策など7項目を掲げた。商店街をコミュニティー拠点と位置付けたほか、国際会議誘致など仙台の都市力を向上させる事業を展開する。
活動の土台となる組織力は5項目。政策を積極的に提言する姿勢を打ち出し、企業や地域の声を踏まえながら、要望活動などを通して震災復興といった課題に取り組む。
中期ビジョンは10月、商議所の議員懇談会や部会長会議で議論。11月16日の策定検討会で素案を示し、意見を集約した。12月の定例常議員会・臨時議員総会で決定し、16年度以降の具体的な事業に反映させる。

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