東日本大震災による津波で被災した塩分濃度の高い農地でトマトを育てている岩沼市の農家で7月28日、「復興トマト収穫ツアー」が開かれ、首都圏からのボランティア約40人が、トマトのもぎ取りを楽しんだ。
ツアーはNPO法人農商工連携サポートセンター(東京)が主催。ボランティアらは岩沼市早股の農業八巻文彦さん(43)のトマト畑約40アールに実った品種「桃太郎」の収穫や、秋に収穫する品種を植え付ける作業を手伝った。
日本人の友人と一緒に参加したカナダ・ウオータールー市在住の大学院生ポーグ・アマンダさん(24)は「写真で見た津波被害はひどかったが、ボランティアの力でここまで農業が復興していることに大変驚いた。トマトはジューシーでとてもおいしかった」と話していた。
農商工連携サポートセンターは被災地の農業支援の一環として昨年から、ボランティアを募り、トマト苗の植え付けや収穫作業を続けている。