復興庁は31日、2017年度に東日本大震災の復興予算として計上した3兆3082億円のうち、33.9%に当たる1兆1206億円を年度内に執行できず、使い残したと発表した。道路整備やかさ上げ工事で地元住民との合意に時間がかかり、遅れが生じたことなどが影響した。
未消化分のうち7341億円分は18年度予算に繰り越しが決まっており、17年度の執行額と合算した「執行見込み額」は復興予算額の88.3%に相当する2兆9217億円となる。復興庁の担当者は「予算の大半が使われる見通しで、復興は着実に進んでいる」としている。