東日本大震災で大きな被害を受けた岩手、宮城、福島3県で、県や市町村が計画している災害公営住宅(復興住宅)2万3930戸のうち、ほとんどの仮設住宅が入居期限を迎える2014年度末までに完成する見通しが立っているのは1万3693戸(57%)にとどまることが、各自治体への取材で分かった。
用地や担当する職員の不足のほか、自力での自宅再建をあきらめて、復興住宅への入居を希望する人が増えていることが要因だ。
3県で、既に完成した復興住宅は福島県相馬市の24戸だけで、工事を始めたのは完成分を含め848戸(4%)。用地が取得できたのは5204戸(22%)。
2014年度までに完成・入居の見通しが立っているのは、岩手が計画戸数の91%にあたる5118戸に対し、戸数の多い宮城は38%の5852戸にとどまり、残りの入居可能時期は未定か、15年度以降となる。