住宅金融支援機構東北支店は、東日本大震災の被災者を対象とした「災害復興住宅融資」について、東北の受け付け状況(8月末時点)をまとめた。宮城分が全体の7割を占め、うち6割近くを七十七銀行が取り扱っていた。東北支店は「宮城の復興が進んでいることを反映した」と分析している。
災害復興住宅融資は、同機構が設けた低金利の融資制度。全国の金融機関が取扱窓口となっている。県別の申し込みは青森29件、岩手889件、宮城6771件、秋田2件、山形8件、福島2097件となっている。
金融機関別で取扱件数が最多だったのは七十七銀の3895件。次いで東邦銀行の924件、東北労働金庫(仙台市)の863件と続いた。
被災3県いずれも地銀の取り扱いが突出しており、各県内の構成比は岩手銀行46.7%、七十七銀57.5%、東邦銀44.1%となった。信用金庫、信用組合に限ると、石巻信用金庫の271件が最多。大手銀行ではりそな銀行の172件が最高だった。