仙台七夕まつりが8日で3日間の日程を終え、青森ねぶた祭(2~7日)、秋田・竿燈まつり(3~6日)を含めた東北三大祭りが全て閉幕した。期間中まずまずの天気となったこともあり、いずれも昨年を上回る人出となった。竿燈まつりは過去最高を記録した。
仙台七夕は昨年に続き完全な平日開催となった。初日の6日こそ雷雨で客足が鈍ったものの、好天となった7日以降は昨年を上回るペースで客が集まった。8日も人出が伸び、トータルは前年実績(200万2000人)を超える206万3000人となった。
まつり協賛会事務局の仙台商工会議所は「例年は最終日に人出が落ち込むが、ことしは夏らしい天気が続いたことで最後まで人波が続いた」と喜ぶ。
青森ねぶたの人出は計285万人(最終日夜の花火など除く)となり、昨年より3万人増えた。
祭実行委員会事務局の青森観光コンベンション協会は「好天に恵まれたのが大きい。客足が集中する大型ねぶた運行日(4~6日)だけでなく、金、土曜日に当たった2、3日も安定して集客できた」と振り返った。
秋田・竿燈まつりは141万人で、過去最高となった昨年をさらに1万7000人上回った。
まつり実行委は「平日の落ち込みが小さかった。団体バスツアーで県外から訪れる観光客が目立った」と話した。
三大祭りの好調ぶりについて、新潟を含む東北7県の官民でつくる東北観光推進機構(仙台市)は「首都圏に東北観光の誘客ポスターを張るなどした成果が出た。東日本大震災からの復興支援目的の来客も多かったのではないか」と分析した。