復興東北 来て楽しんで 「観光博」始まる

 観光振興で東日本大震災からの復興を後押しする国や東北各県のキャンペーン「東北観光博」(実行委員会主催)が18日、本格スタートした。松島(宮城県)など被災地を含む東北全体に28の観光ゾーンを設け、来年3月末まで国内外から観光客を呼び込む。
 JR東京駅の開始式には、各県の知事らが参加した。達増拓也岩手県知事は「津波被害のあった沿岸部でも旅館の復旧が進んでいる。観光は復興の大きな柱となる」とあいさつ。テープカットして開催を祝い、福島市へ向かう旅行者らを乗せた東北新幹線を見送った。
 期間中は28ゾーンの主要駅などに1カ所ずつ「旅のサロン」が開設され、食事や買い物の割引が受けられる「東北パスポート」が発行される。各ゾーンの催事などは公式ホームページ(HP)で紹介する。
 JR仙台駅では、モニターツアーの歓迎を兼ねたオープニングイベントがあった。秋保・作並温泉、松島など県内観光地の宿泊施設のおかみ、県の観光キャラクターむすび丸、大崎市の釜ちゃんらが、東北・宮城の魅力をアピールした。
 宮城へのモニターツアーには首都圏などから79人が参加した。青梅市の60代の夫婦は「松島や三陸海岸には思い出もあり、心配していた。復旧の様子を確認しに来ました」と話した。
 公式HPのアドレスは http://www.visitjapan-tohoku.org/

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