岩手、宮城、福島、熊本4県の15信用金庫と城南信金(東京)が連携し、東日本大震災と熊本地震の被災地のコメで仕込んだ日本酒「絆結(きゆ)」の販売が22日、始まった。同信金が主催し東京国際フォーラム(千代田区)で開幕した商談会「よい仕事おこしフェア」に販売ブースが設けられ、復興の願いを込めた純米大吟醸を関係者が味わった。
開会式で同信金の渡辺泰志理事長は酒造りの狙いについて「震災を風化させないために地域に根差した各信金の絆を生かした」と語った。試飲した村井嘉浩宮城県知事は「甘めでフルーティー。皆さんの思いが伝わる」と述べた。
絆結は4県産ひとめぼれをブレンドし、福島県会津坂下町の曙酒造が5000本を醸造した。会場のほか4県の酒店などで販売する。720ミリリットル入り2800円(税込み)。1本当たり200円が4県に寄付される。
商談会は23日まで。入場無料。中小企業などが431ブースを出展。東北の食を味わうエリアもある。