復興願う思い夜空にさく裂 石巻で手筒花火

東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県石巻市の早期復興を祈願しようと、愛知県豊橋市を中心とした東三河地方に伝わる「手筒花火」が24日、石巻市の追波川河川運動公園で披露された。
地元でまちづくりに取り組む住民組織「石巻・川の上プロジェクト」と豊橋市の花火師でつくる岩田煙友会などが初めて企画。会場には地域住民ら約300人が詰め掛けた。
花火師が直径約10センチ、長さ約85センチの竹筒に入れた火薬に点火すると、高さ十数メートルに及ぶ火柱が勢いよく吹き出した。降りかかる火の粉をものともせずに脇に抱えて仁王立ちすると、勇壮な姿に観客からは盛んに歓声があがった。
近くに住む民生委員桜井美子さん(68)は「間近で見たのは初めてで迫力に驚いた。火花に耐える姿に感動した。遠くから石巻の復興を支援していただいてありがたい」と感謝した。

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