徳島市民はサツマイモが大好き? 都道府県庁所在地と政令市計52市を対象にした総務省家計調査(2017~19年)の品目別支出額ランキングで、「サツマイモ」の全国1位が徳島市だった。同市はスポーツドリンクと乳飲料で2位に入るなど、飲料関係の上位が目立った。 世界でも珍しい自然現象「鳴門の渦潮」は右巻き?左巻き? 支出額は1世帯(2人以上)当たりの年平均。徳島市のサツマイモの支出額は1911円と、全国平均の2倍近くになり、2位の京都市を500円近く上回った。なると金時の産地があり、なじみが深いことが背景にあるとみられる。ちくわは2位。特産品の竹ちくわがあるためか、支出額は全国平均の約1・7倍となる2873円だった。 飲料関係では、スポーツドリンクと乳飲料のほか、コーヒー飲料(4位)、コーヒー・ココア(5位)、果実・野菜ジュース(7位)も上位に入った。 牛肉が9位に入る一方、鶏肉は31位、豚肉は45位にとどまり、「牛肉好き」の傾向もうかがえた。 半面、下位1位の52位には、ハムやソーセージなどの「加工肉」、ゴボウ、上下水道料があった。下位2位の51位にはピーマン、昆布、食塩、ゼリー、タクシー代などが並ぶ。 消費者問題に詳しい四国大短期大学部の加渡いづみ教授は「身近な県産品などに支出する状況が見て取れる。乳飲料関係の支出が多いのは、家計調査などで菓子パンや総菜パンなどを好む傾向も見られるため、その組み合わせで飲んでいるためではないか」と指摘している。