人気落語家立川志の輔さんによる「おたのしみ独演会」が9月28日、宮城県気仙沼市の市民会館で開かれる。東日本大震災の被災地で暮らす住民同士の交流を図ろうと、東北6県の在住者限定でチケットを販売している。
同月29日に開催される「気仙沼さんま寄席」の前夜祭という位置付けで、さんま寄席の料金(6300円)の半額(3150円)で観覧できる。志の輔さんのほか、イベントを企画したコピーライター糸井重里さんの出演も予定している。
志の輔さんは古典から新作まで幅広い演目を持つ実力派で、チケットの入手が最も困難なはなし家として知られる。イベントは、震災後に気仙沼を拠点に活動する糸井さんが、当代一の人気を誇る志の輔さんに出演を呼び掛ける形で実現した。
イベントの収益金は9月15日の「目黒のさんま祭」で提供する気仙沼産サンマの購入費などに充てられる。志の輔さんも出演した前回のさんま寄席(昨年3月)には観客約1000人が集まり、収益金は約348万円に上った。
独演会の開演は午後7時。チケットは東北6県のファミリーマートに設置している専用機などで販売している。連絡先は事務局の「ほぼ日刊イトイ新聞」03(5770)1103。