志村けん、肺炎で入院…コロナ陽性の疑い、初主演映画の撮影は延期

ザ・ドリフターズの志村けん(70)が肺炎のため都内の病院に入院していることが24日、分かった。関係者によると、新型コロナウイルスの検査の結果、23日に陽性反応が出たとみられる。25日にも所属事務所が正式に発表する。症状は重篤ではないという。今月下旬に初主演映画「キネマの神様」(山田洋次監督)の撮影が始まる予定だったが、延期が決定。テレビのレギュラー番組にも影響が出そうだ。

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 関係者によると、志村は数日前に体調不良を訴え、都内の病院に入院し、肺炎の診断を受けた。その際、新型コロナウイルスの検査も受け、23日に陽性が出たという。同日、東京都が発表していた16人の新たな感染者のうちの1人が志村だったとみられる。現在入院中だが、容体は安定しているという。

 既に志村側から関係各所に「新型コロナウイルスの陽性の疑いが強い」という連絡があったもようだ。所属事務所のイザワオフィスは「現時点では何もお答えできません。明日(25日)発表します」としている。

 新型コロナウイルスの猛威は全世界で拡大を続けており、米国の人気俳優トム・ハンクス(63)夫妻ら著名人の感染者も連日確認されている。国内では日本サッカー協会の田嶋幸三会長(62)が今月17日に陽性を公表したが、志村がコロナの陽性だった場合、芸能人では初めてのケースになる。

 今年は志村にとって挑戦の年。巨匠・山田洋次監督(88)の最新作にして自身の初主演映画となる「キネマの神様」(菅田将暉とのダブル主演、12月公開)の撮影がまもなく始まるはずだったが、クランクインは延期となった。ある関係者は「志村さんの検査の結果を受けて、撮影スケジュールはいったん白紙になりました」と説明した。

 さらに、30日放送開始のNHK連続テレビ小説「エール」(主演・窪田正孝)で朝ドラ初出演を果たすことが決まっているが、こちらの撮影にも影響が出ることは必至。また、テレビのレギュラー番組も日本テレビ系「天才!志村どうぶつ園」とフジテレビ系「志村でナイト」の2本を抱えており、収録スケジュールの調整が迫られそうだ。

 今年2月に古希を迎えた志村は肝臓の持病を抱えている。また1月の定期健診で胃のポリープが見つかり、手術を受けて1週間近く入院していたことが今月発売の女性誌に報じられた。新型コロナウイルスは約8割の人が軽い症状にとどまるが、高齢者や持病のある人は重症化しやすい傾向があり、志村も万全の治療にあたるとみられる。

 志村は東京五輪の聖火ランナーとして東京都内を走ることも決まっていた。コロナウイルスの感染拡大の影響により五輪の1年延期と共に聖火リレーも中止になってしまったが、病気を全快させ、再スタートを切る。

 ◆志村 けん(しむら・けん)本名・志村康徳。1950年2月20日、東京都東村山町(現東村山市)生まれ。70歳。高校卒業後、いかりや長介に弟子入り。74年、荒井注の脱退に伴いザ・ドリフターズに加入。TBS系「8時だョ! 全員集合」で国民的人気タレントに。出演番組は「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」「バカ殿様」など多数。主なギャグは「アイーン」「だいじょぶだぁ」など多数。

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