宮城県南三陸町は、国際的に重要な湿地の保全を目指すラムサール条約に登録されている志津川湾のロゴマークを制作した。海産物の商品パッケージや観光パンフレットで活用し、自然豊かな海を有する町のブランド化につなげる。
暖流と寒流が混ざり合う志津川湾は多様な海藻や海草が生育し、国天然記念物コクガンの重要な越冬地になっている。2018年、海藻藻場として国内初の登録湿地になった。
ロゴマークはワカメなど湾内の海藻をイメージしてデザインされた。インターネットを通じて個人に仕事を発注する「クラウドソーシング」のサイトで募集し、町の審査会で応募作128件から選ばれた。
ロゴマークは商標登録され、町は使用に関する規定を今後決める。基幹産業の水産業をはじめ、観光や商工業など幅広い業種で活用してもらう。
佐藤仁町長は「ロゴマークを使うことで他地域と差別化できる。豊かな海が育む海産物をはじめ、南三陸の商品を全国に発信するために役立てたい」と話す。