ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川前社長による性加害問題が収まる気配を見せない。
この問題に関連し、政府は13日、子供や若者の性被害防止の対策強化に向けた関係府省庁の合同会議を開催。被害の早期発見や、支援強化などについて議論した。また、同日にはファンの有志団体「PENLIGHT(ペンライト)」が、加害の検証や事実認定などを求めて募った署名が累計約4万700筆に達したと明らかにした。5月に郵送した分と合わせ、すべてジャニーズ事務所に送付済みという。
そんな中、影響が避けられないと言われているのが、今年のNHK紅白歌合戦だ。
まずは出場枠。SMAPとTOKIOの2枠だったジャニーズの枠が2009年に嵐と「NYC boys」が入ったことで、それまでの慣例がなくなってしまった。その後どんどん枠を増やし、今や6枠、7枠が当たり前。ネット上では〝ジャニーズ紅白〟と揶揄されている。
「性加害問題で世間を騒がせているだけに、ジャニーズの出場枠も減るとみられています」(芸能プロ関係者)
次に司会者だ。これまで中居正広や嵐、井ノ原快彦などジャニーズタレントが紅白の司会の座に名を連ねてきた。20、21年こそ大泉洋が司会を務め、ジャニーズタレントの名前はなかったが、昨年は「スペシャルナビゲーター」として嵐の櫻井翔が司会者と同じようなポジションに立ったのは記憶に新しい。
「引き続き櫻井や、大河ドラマの『どうする家康』で主演を務める松本潤という案が浮上しそうですが、やはり難しい」(同)
ならば大泉が次も内定かと言えば、それも厳しいという。
20年の平均世帯視聴率(2部)は40・3%で、19年から3ポイントアップしたものの、21年は34・3%とワースト1位を記録。昨年は35・3%でワースト2位だった。
「ワースト1、2を叩き出した司会者をそのまま4年目に起用すると〝無策〟の批判を受けかねません」とは制作会社関係者。
さらに大泉の軽快なトークはお茶の間では評判だったが、「NHKの上層部からは『あの軽さはあまり紅白向きじゃないんじゃないか』という声が出ているようで、続投は厳しそうです」と同関係者。
ジャニーズNG、大泉が厳しいとなれば、いったい誰になるのか。
来年放送の大河ドラマ「光る君へ」で藤原道長役を演じる柄本佑、現在放送中の朝ドラ「らんまん」で主演する神木隆之介という名前が業界では取りざたされているが、さらに仰天の名前も飛び出しているという。
「阿部寛とムロツヨシです。阿部は『どうする家康』の武田信玄役として前半部に出演しましたが、顔の彫りの深さで『ローマ人』と話題を振りまきました。また、豊臣秀吉役のムロツヨシも濃すぎるキャラクターで悪目立ちし、『気持ち悪すぎる』『ゲスい』などと評判になりました。大河の中盤から後半にかけて、今以上に存在感を増していきそうで、まさかの紅白司会があるかもしれません」(同)
いずれにせよ、司会者選びが難しいのはそれだけジャニーズに頼り切ってきたことの裏返し。果たして、今年は誰が務めるのだろうか。(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)