ご飯を発泡スチロールで、のりを黒い網でそれぞれ表現した長さ55センチ、直径14センチの筒3本を、45匹が泳ぐ水槽に設置。アナゴは夜行性で日中は隙間に隠れる習性があり、筒の中はすし詰めの状態で、顔だけを外に出している。
水族館が2年前から節分に合わせて展示する。今年は「福を呼ぶ魚」とされるマフグ5匹も仲間入りし、縁起のいい水槽にした。
初日から多くの親子連れが訪れ「おすしみたい」と食い入るように眺めた。岩手県北上市の菊池拓斗ちゃん(4)は「顔を出していて、かわいかった」と笑顔を見せた。
恵方巻きは七福神にちなみ、7種類の具材を使うとされ、アナゴもその一つ。恵方を向いて無言で食べると、願い事がかなうといわれる。今年の恵方は「北北西やや北」となっている。
水族館は関連グッズとして、アナゴの恵方巻きぬいぐるみ(3300円)を販売中。1階フードコートでは「恵方巻きみたいなジャンボカレードッグ」(880円)も平日に数量限定で提供している。