情報氾濫時代のプランニングに必須の「PR視点」

PR的クリエイティビティは大きく2軸から成る

僕はPRプランナーとして、さまざまな会社のコンテンツを、世の中の話題にするお手伝いをしていますが、その時、一番困るのが、「PR的クリエイ ティビティ」要素がほとんどなく、しかも、それを入れることがままならないコンテンツを話題にしてくれ、というオーダーを受けた時です。この情報氾濫時代 において、「PR的クリエイティビティ」のない情報を、小手先の技術で話題にすることなど、できるはずもないからです。「PR的クリエイティビティ」は世 の中に話題を提示し、情報を伝播させるために必須の要素で、PRプランナーの唯一にして最強の武器とも言えるでしょう。これがなければPRプランナーは戦 えませんし、PRは成功しません。そんな「PR的クリエイティビティ」のポイントは2つ。「コンテンツの中身」と「話題化のための仕掛け」。これこそが、 「PR的クリエイティビティ」の2大要素であり、世の中で話題をつくり出すために最も気を使うべきポイントだと僕は考えています。

「コンテンツの中身」とは?「PR IMPAKT®」と「感情トリガー」

図1 メディアが取り上げたくなる6つの視点

ところで皆さんは、昨年の夏頃に話題になった、「ンダモシタン小林」を覚えていらっしゃるでしょうか? 小林市を旅するシャレたメガネをかけた、ス ラリとしたフランス人男性、きれいな水や星空、穏やかでのんびりした町の様子を見物し、そこで抱いた感想や疑問を語りながら町を歩く、という移住促進動画 でしたが、最後に大どんでん返しが待っています(ご覧になっていない方のために、ネタバレは控えます)。

この「どんでん返し」が「PR的クリエイティビティ」における「中身」の部分です。これをさらにひもとくと、「PRIMPAKT®」「感情トリガー」という二つのメソッドが浮かび上がります。

PRの目的は、メディアに取り上げられることではありません。が、「認知の獲得(Awareness)」「意識の変化(Perception Change)」「行動の変化(Behavior Change)」という真の目的を考えたとき、コンテンツにメディアが取り上げたくなる、あるいは生活者がシェアしたくなる要素を盛り込むことは、とても 重要です。

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