仙台市青葉区の勾当台公園で本格化する再整備工事に伴い、市が県庁南側の「いこいの広場」の全面禁煙に踏み切ることが12日、分かった。期間は10月18日から再整備工事が終わる2031年3月までの予定。
再整備工事が終わる31年3月まで
広場にあるたばこの吸い殻入れは、道路を挟んで東隣の仙台合同庁舎B棟の脇に移設する。紫煙の拡散を防ぐため、周辺に囲いを設置する計画。
市役所南側の「市民広場」の改修により、いこいの広場西側に設ける代替の仮設広場が10月に着工する。利用できるスペースが狭くなることから、快適な空間づくりと受動喫煙対策が必要と判断した。
改正健康増進法が20年4月に全面施行され、勾当台公園周辺の官公庁やオフィスが原則禁煙となり、いこいの広場には愛煙家が集まるようになった。
市は23年5月、広場内の3カ所に点在していた吸い殻入れを現在の1カ所に集約し、実質的な喫煙スポットの制限を講じた。同5~6月の調査では、平日の正午からの1時間で、平均約500人が喫煙のため広場を利用していた。
今後、吸い殻入れに移設の日時や場所の案内を掲示するほか、広場内7カ所に禁煙エリアを示す看板を設置して周知を図る。10月上旬と下旬にはそれぞれ3日間程度、喫煙者数の調査を行い、推移を見守る考え。