感染ゼロの岩手は「幸運としか言いようがない」…米紙

「2011年に津波に襲われた岩手は、47都道府県で唯一新型コロナウイルスの感染が報告されていない」――。米国の有力紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)15日、コロナウイルスをめぐる岩手県の状況を記事で取り上げた。

 記事は、感染未確認の現状を「幸運としか言いようがない」とし、「おそらく地理的な要因もあるだろう。山が多い地形が、沿岸部の小さな自治体と都市部を隔てている」と推測した。

 一方で、「理由付けができるとすればその程度でしかない」とも記し、「米コネティカット州とほぼ同じ広さに約130万人が住む」「盛岡は北日本で最も大きい都市の一つで米ピッツバーグと同程度の人口を誇る。新幹線の主要駅がある」などと紹介。「県の外出自粛要請を守り徹底する県民の姿勢」が要因だとの見方を伝えた。PCR検査の実施件数が都道府県で最も少ないことも触れ、「未確認の感染例が存在した可能性がある」との声も載せた。県外客の入店を断る店や自治体の水際対策なども取り上げた。

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