感染者急増の芸能界「コロナ対策が古すぎる」と厳しい指摘

感染爆発に歯止めがかからない! 東京都は9日、新型コロナウイルスの感染者が新たに2884人報告されたと発表した。月曜日としては過去最多となる。そうしたなか芸能界では、先月31日に新型コロナウイルスに感染したと発表したタレントの野々村真(57)が自宅療養中に症状が悪化し、今月5日に入院したことが判明。重度の肺炎であることが分かり、衝撃が走った。芸能界でも感染者が続出するなか、テレビ局の感染対策の甘さに厳しい目が向けられている。

芸能界では、先月下旬から女優・永野芽郁、「くりぃむしちゅー」上田晋也、「南海キャンディーズ」しずちゃん、お笑い芸人・陣内智則、歌舞伎俳優・市川猿之助らが次々に感染。しずちゃんは今年1月にも感染し、2度目の感染となった。

9日も新たに、6人組ガールズバンド「BiSH」のハシヤスメ・アツコが感染を発表。メンバーでは3人目となる。また「HKT48」は、メンバー5人の感染を発表した。そうしたなか重症化したのが野々村だ。先月31日に感染を発表し、自宅療養中に症状が悪化し、今月5日に入院したという。

妻でタレントの野々村俊恵が9日、情報番組「バイキングMORE」(フジテレビ系)にビデオ出演。野々村について「(入院時に)検査をしたら肺が真っ白で、重度の肺炎ですということになった。私たちもそこまでひどくなってると思ってなかったので、まだ大丈夫と思っていた」と症状の急変に驚いたという。

入院翌日には血中の酸素濃度が低下し、マスク型の酸素吸入器と心電計を付けなければいけない状況になってしまった。

「熱は朝に聞いた時には36度台まで落ち着いてるということだった。なので私も少し安心をしていたんですけど、肺の方が心電図を付けなければいけなくなって、ちょっと状況があまり良くない感じがしているところです。いまベットから動けない。トイレとかお風呂とかも一切できない状況になって、寝ているだけ。回復することだけを願って待つだけです」

東京都では、先月31日に新規感染者が4058人を記録して以降、4000人を超えるのは珍しくなくなった。今月5日には5042人と、5000人を突破した日もある。売れっ子になればなるほど東京都内にあるテレビ局に連日、出入りする。都内の感染者がこれだけ増えれば、芸能人の感染が増えるのも当然だろう。

「上田さんや陣内さんのような売れっ子が感染するリスクは必然的に高くなる。野々村さんも『バイキングMORE』のほか、TBSのクイズ番組『日立世界ふしぎ発見!』など、そこそこレギュラー番組が多いからね」(芸能プロ関係者)

そうした状況だけに、テレビ局の感染対策を一から見直す必要があるという声も。

「これだけ感染者が増えてるのに、テレビ局の感染対策は数か月前とほとんど変わっていない。スタジオ収録では、アクリル版のついたてがあるだけで出演者はマスクを着用していないし、スタジオ内にスタッフやマネジャーがいることも。定期的に換気ができているとは言えない現場もあるし」(制作スタッフ)

バラエティー番組だけではなく、ドラマ制作現場も感染対策の見直しが求められそうだ。大阪のABC朝日放送では収録中のドラマ出演者9人が新型コロナに感染し、濃厚接触者を大量に発生させてしまった。

またネット上には「タレントがマスクを付けないでテレビに出ているので、危機意識が薄れる」といった厳しい声も聞かれるなど、感染拡大を含め芸能界に厳しい目が向けられている。

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