感染者発生で行事中止も 仙台市、新型コロナウイルスの対応検討

台市議会2月定例会は20日、一般質問を終えた。郡和子市長は新型コロナウイルスの対応を巡り、市内で初の感染者が確認された段階で、市主催のイベントや行事の中止や延期を検討する考えを明らかにした。
 市危機管理課によると、現在は県内で感染者の発生がなく、庁内の連絡体制を強化する危機管理レベル1にとどめる。今後、感染が確認されるなど状況が変化した場合、レベル2に引き上げて危機警戒本部を設置するとみられる。
 市が関係するイベントや行事の中止や延期は現在、判断基準を検討中。市内で感染者が確認されれば、感染拡大を防ぐことを最優先にイベント内容、参加者の状況、感染予防対策の可否などを踏まえて決める。
 5月10日に開催を予定する第30回仙台国際ハーフマラソン大会に関しては「状況を注視しながら、実施の可否を判断する時期を含めて検討している」とした。郡市長は「市民の命を守り、安全を確保することが市長の最大の使命。最悪のケースを想定し、対策に全力を傾注する」と語った。
 質問したベテラン議員は「先手、先手を打つ対応が必要。最悪を想定し、できる限りの対策を講じてほしい。後日、空騒ぎだったと言われても人命を守れたと思えばいい」と提言した。

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