子育て世帯の定住を目指し、宮城県七ケ宿町が整備した一戸建ての町営住宅「地域担い手づくり支援住宅」2号棟の引き渡し式が5日、同町明神前の現地で あった。入居希望者が間取りを決めることができ、月3万5000円の家賃を払って20年間住み続けると、土地と建物が無償譲渡される。
世帯主となるのは、利府町から妻と長男の3人で移住した小林瞬さん(33)。式で鍵を手渡した小関幸一町長は「一日も早く地域になじんでもらい、ぜひ町に定住して活躍してほしい」と期待を寄せた。
町内の農業法人に転職した小林さんは「子育て支援が手厚く、自然豊かな町で子どもの成長を見守れるのが幸せ。地域活動にも積極的に参加したい」と話した。
2号棟は町役場近くにあり、敷地面積は375平方メートル。木造2階の3LDKで、延べ床面積113平方メートル。総工費は2143万円。入居済みの1号棟を含め、8棟を順次建設する方針。