手作り品で秋保温泉に熱気を 17日にフェスタ 宮城

仙台市太白区の秋保温泉で17日、手作りの雑貨や食品が並ぶイベント「秋保あがらいん・湯ったりフェスタ」が初めて開かれる。主催する市民有志は月1回の恒例行事として定着を目指す。宿泊客だけでなく、市内外から日帰り客を呼び込み、温泉街の活性化につなげるのが目的だ。
 覗(のぞき)橋近くの駐車場を主会場に、木工のアクセサリーや革小物、菓子など手作り品を売る約20の団体が、市内や山形県などから出店する予定。十数種類のコーヒー豆から、好みの豆を選んで焙煎(ばいせん)し、自分だけのブレンドを味わえる体験コーナーもある。
 温泉街には、シャッターを閉じたままの店舗が目立つ。仕事やレジャーで温泉を訪れる「秋保ファン」を自認する自営業者らが、かつてのにぎわいを取り戻そうと意気投合し、9月から準備を進めている。
 実行委員会代表を務める青葉区の自家焙煎コーヒー店「珈巣多夢(かすたむ)」店主の伊藤強さん(65)は、「温泉街を歩く楽しみが今の秋保からは感じられず、市民から縁遠い存在になってしまった印象を受ける。地元との協力関係を深めながら、秋保を盛り上げたい」と期待を寄せる。
 フェスタは午前10時~午後3時で入場無料。出店料は1ブース2000円で、希望者は15日までに申し込む。毎月第3日曜に開く予定。出店料の一部を震災復興支援活動や、温泉街活性化の取り組みなどに寄付する。連絡先は実行委090(8257)6829。

タイトルとURLをコピーしました