2016年リオデジャネイロ五輪出場を目指すサッカーの男子日本代表監督候補にJ1仙台監督の手倉森誠氏(45)が浮上していることが17日、関係者の話で分かった。
日本サッカー協会の原博実強化担当技術委員長(54)が14日、仙台-大分戦が行われた仙台市泉区のユアテックスタジアム仙台を訪れ、クラブ側に就任を打診。仙台はシーズン中であることなどを理由に返答を控えたもようだ。
取材に対し、仙台の白幡洋一社長は打診があったことを否定している。
協会は昨季J1で優勝争いするまでにチームを成長させた手倉森氏の手腕を高く評価。1968年メキシコ五輪以来のメダル獲得を目指す日本代表チームの指揮を託す意向を固めたとみられる。
2012年のロンドン五輪代表監督は現J1磐田監督の関塚隆氏(52)が務め、3位決定戦で韓国に敗れた。
手倉森氏は青森県五戸町出身。青森・五戸高卒業後、社会人の住友金属(現J1鹿島)でプレー。引退後は山形などでコーチを務めた後、04年に仙台へ。08年に監督に就任すると、翌年J2で優勝してチームを7季ぶりにJ1へ復帰させた。
昨季はクラブ史上最高位となるJ1で2位となり、アジア・チャンピオンズリーグに初出場を果たした。現在6季目で、名古屋のストイコビッチ監督(48)と並んでJ1の現役監督では最長。