手軽になる食生活に意外な“落とし穴”

沖縄=長寿県というイメージを持つ人は多いだろう。
だが、今から10年前の2000年。沖縄の男性長寿ランキングは、全国1位から一気に 26位にまで落ち込んだ。いわゆる“沖縄クライシス”を経て、今や沖縄県民男性の約半分は肥満といわれることもある。
原因は、いわずもがな食生活の変化にあることは間違いなく、これらは長寿食のメッカとして知られる沖縄ですら例外ではなかったというわけだ。
では、その最たるものとは何だろうか?
現代人の肥満原因の一つに、「劣化(酸化)コレステロール」を挙げる声は多い。「超悪玉コレステロール」とも呼ばれ、普通のコレステロールに比べると、体内で分解されにくく、蓄積されやすいため、動脈硬化を引き起こすリスクを持った悪しき物質だ。
中でも近年問題視されているのは、食事由来の劣化コレステロールになるだろう。
コレステロールの劣化が確認しやすい身近な食品としては、マーガリンやマヨネーズなどが挙げられる。マーガリンの表面が黄色く変色していたり、マヨネーズの残り口が黄色がかって透明になっているなら要注意だ。
その他にも、冷凍食品の衣やインスタント麺の生地など、様々な加工食品に使われる卵黄パウダーや、長時間日光や空気にさらされた干物などにも多く、総じて、加工された動物性食品に含まれる場合が目立つ。
だが、特に気をつけたいのは、意外や意外――、電子レンジでの加熱だったりするのだ。
オーブン等の場合はコレステロールが劣化するまで1時間弱もかかると言われているが、電子レンジの場合、食品によってはほんの数分加熱するだけで、コレステロールが劣化してしまうらしい。フライなど熱量の多い食品を電子レンジで温めることは、この典型といえる。
だからといって、現代人は、「加工食品や温めなおした食事を一切摂らない」というわけにもいかないため、身近な対策としては、抗酸化作用のある食材を一緒に摂取するといった工夫が必要だろう。
昔からそういった工夫がなされてきた料理を例に挙げれば、カレーには抗酸化力の高いターメリックが入っていたり、フランス料理で多用される赤ワインにはポリフェノールが含まれていたり――。もちろん、抗酸化を意識して配合されたわけではないにせよ、これらは自然と生み出された人間の英知であるといっていい。
ただし、いくら食事に気を配っていても、ストレスや不規則な生活、タバコやアルコール、更には過度 な運動等により、コレステロールを始め、体内のあらゆる組織を酸化させる“活性酸素”を生み出しては意味がない。
やはり、普段の食事に加え、サプリメントといった補助食品から活性酸素を抑制する抗酸化成分を意識的に摂取することが効率よいと思われる。
そんな折、近年巷で話題になっているのが、テレビCM等でもバンバン流れているアスタキサンチンという成分だろう。サケやイクラといった海産物に多く含まれマリンビタミンと言われる物質で、体内で発生する活性酸素に対しての抗酸化能力に優れており、その消去能はCoQ10の約800倍、ビタミンEの約1000倍といわれている。
また、マウスや人による臨床試験でも、コレステロールの蓄積を防ぎ脂肪の燃焼をサポートしたり、血圧や血糖値の上昇を抑制するする働きがあることは既に確認されており、なんと、血糖を気にする方であれば耳にしたこともあるであろうヘモグロビンA1cの低下作用も確認された。
ただ、アスタキサンチンは普段の食生活では、十分な量をなかなか摂取しづらい希少な成分でもあり、老舗医薬品メーカー・富士化学工業グループがリリースする高品質アスタキサンチンを配合したアスタビータ・シリーズに代表されるように、サプリメントで摂取する人も増えている。乱れがちな現代人の食生活に、食事+補助食品で、身体の健康を体内から取り戻してほしい。

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