鳥取県議会は21日、空を照らす投光器やレーザーを県全域で規制する「星空保全条例」案を賛成多数で可決した。
星の美しい夜空を観光など地域振興に生かすのが狙いで、星空に特化した条例は都道府県では初めて。来年4月1日に施行される。
条例では、屋外での投光器などの使用は、人命救助に必要な場合や1日限りのイベントなどを除いて禁止する。特に天体観測に適した山間部などの区域は「星空保全地域」に指定し、街路灯や防犯灯の新設時には光が上向きに漏れにくくするなど、より厳しい基準を設ける。違反者には5万円以下の過料を科す。
鳥取県は、鳥取砂丘や大山周辺が星空スポットとして知られ、今年度から「 星取 県」の呼び名でPRを本格化。平井伸治知事は「星空を守る姿勢を県内外に示すことで自然の豊かさをアピールしたい」としている。