投資ファンドに売却へ=ビッグローブ、700億円―NEC

 NECが、インターネット接続子会社のNECビッグローブ(東京)を投資ファンドの日本産業パートナーズ(同)に売却する方針であることが21日、分かった。売却額は700億円前後のもようだ。同社は買収後、ソニーや富士通などの他のネット接続会社と連携を模索するとみられ、ネット接続業界の再編が進む可能性がある。
 ビッグローブの会員数は光回線の利用者を中心に約300万人に上る。調査会社MM総研(東京)によると、光回線会員数ではNTTコミュニケーションズ、ソフトバンクBBに次ぎ第3位。上位の会社が好調な一方、下位には苦戦しているところも目立つ。
 NECは、ITサービスや通信インフラなどの法人向け事業に経営資源を集中する方針。個人向けサービスが中心のビッグローブについては昨年秋に売却を決定し、入札で譲渡先の選定を行ってきた。NECは個人向けパソコン事業を中国のパソコン大手レノボ・グループ主導の合弁会社に移管したほか、スマートフォン(多機能携帯電話)事業からも撤退。ネット接続事業との相乗効果がなくなっていた。 

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