捕鯨の歴史、味わって知る 宮城・女川の小中校でクジラ肉給食

宮城県女川町の捕鯨の歴史と鯨食文化に親しんでもらおうと、女川小中学校(児童197人、生徒104人)で25日、クジラ肉を使った給食が提供された。
 南極海で捕獲されたニタリクジラを町が購入し、竜田揚げにして用意した。
 女川小の4年生26人には、栄養士が1970年代中ごろまで捕鯨産業が活発だった町の歴史を説明。児童たちは伝統食を味わった。木村晴人君(10)は「捕鯨が昔から有名な産業だと知った。いい風味がしておいしかった」と話した。
 給食には須田善明町長も同席した。新型コロナウイルス対策で席の間隔を空け、パーティション(間仕切り)を設置した。2月5日には町内の保育所でもクジラ肉の給食が振る舞われる。
 女川町では50年に水産加工会社「日本水産」が捕鯨事務所を設立し、最盛期は年間200~300頭を水揚げした。

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