携帯料金競争再び KDDIは楽天より安く

KDDIが13日、携帯電話のオンライン手続き専用のブランド「povo(ポヴォ)」について、楽天モバイルと同様に月額基本料金が無料となる新たな料金プランを発表したことで、携帯各社の値下げ競争は再び熱を帯びてきた。

 新プランでは、基本料金を0円として事実上撤廃し、90日間でデータ通信量60ギガバイトまで利用できるサービス(税込み6490円)などを追加購入する。9月下旬から始める。月額2728円で提供していた20ギガバイトの従来プランは新規受け付けを終了する。

新プランを月当たり20ギガバイトとして換算すると月額約2160円となる。同じ20ギガバイトまでの通信量帯でみると楽天モバイルの2178円より安く、大手4社の中で最安水準となる。

楽天モバイルは月1ギガバイトまでは無料、ソフトバンクはオンライン専用プランで3ギガバイトまで990円のプランを提供しており、KDDIは新プランで対抗する考えだ。

新プラン「ポヴォ2・0」は、これまでの携帯料金のプランで一般的だった月単位のデータ通信量ではなく、7日間から180日間まで使用期間に幅をもたせた。30日間で20ギガバイトまで使えるもの(2700円)のほか、7日間で1ギガバイト(390円)や180日間で150ギガバイト(同1万2980円)などを設定した。

通話については、5分以内かけ放題で月額550円を用意したが、かけ放題以外は30秒当たり22円の従量制となる。

また、新プラン向けに、コンビニや飲食店、電動キックボードや傘のシェアサービスなどを利用した際に、データ通信量を獲得できる「#ギガ活」キャンペーンも始める。

KDDIの高橋誠社長は13日の会見で「自在に料金プランを作っていける」と強調。一人ひとりに合ったサービスを提供することで顧客の支持を集めたい考えを示した。(林修太郎)

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