[東京 7日 ロイター] 携帯電話各社が7日発表した10月の契約数によると、新規契約から解約を差し引いた純増数で、ソフトバンク<9984.T>子会社のソフトバンクモバイルが28万4200件(前年同月は24万7600件)となり、10カ月連続で首位を維持した。
2位はKDDI<9433.T>で23万8800件(同19万6900件)。両社は9月21日に発売した米アップル製のスマートフォン(多機能携帯電話=スマホ)「iPhone(アイフォーン)5」の好調が続いている。
通信会社を変更しても同じ電話番号が使える「番号継続制度(MNP)」の転入超過数では、KDDIが15万2700件(同6万8700件)、ソフトバンクは3万7900件(同6600件)で、KDDIが約4倍の差をつけて13カ月連続で首位を守った。iPhone5の人気に加え、ケーブルテレビの加入者などにスマホの通信料を割り引く「auスマートバリュー」や他社から乗り換えた契約者に基本料金を割り引く「女子割」などの料金サービスも寄与した。
一方、アイフォーンを販売していないNTTドコモ<9437.T>は18万9800件(同7万0540件)の転出超過で、一人負け状態が一段と鮮明になっている。同社は2009年2月から他社への顧客流出が続いている。純増数でも同社の10月実績は7200件(同8万9600件)と3位だった。11月から順次投入する携帯電話の冬モデルを発表したことで「買い控えも起きている」(同社広報)という。
(ロイターニュース 白木真紀)