米国にある、風光明媚な峡谷の自然観光地レッド・リバー・ゴージの防犯カメラに人間のような生物が写り込んだ。非常に奇妙な姿と動きをしていることで、UMA「スキンウォーカー」ではないかと話題になっている――。
米中東部ケンタッキー州のスタントン市にある観光スポット「レッド・リバー・ゴージ」。同地の小屋の防犯カメラに先日、真っ白い奇妙な人型生物の映像がとらえられた。
その生物は、まるで老人のようにヒザを折り曲げ、前かがみの状態でふらふらと前進している。頭部は細長く、あごには長いヒゲ、もしくは舌のようなものが垂れ下がっている。顔立ちは確認できないが、キョロキョロと周囲を見回しながら前の方へと歩いていく。その後、カメラの死角に入り、動画は終了している。
動画はダグラス・ウィンザー・マクロニー3世という人物がインスタグラム上で公開したのが初出のようだ。マクロニー氏は「人間の動きではありません。ヒザ頭が後方にあるような動きだ。『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムを思い起こさせる」とコメントしている。この動画はツイッターなど、ほかのSNSにも拡散している。
SNSのコメント欄には「車上荒らしじゃないか」という意見もあるようだが、人間離れした奇妙な姿勢と動きからUMA「スキンウォーカー」などという説も出ている。巧妙に作られたフェイク動画である可能性も指摘されている。
スキンウォーカーとは、もともとネーティブアメリカンの伝承に登場する怪物で、森や荒野にすみ、人間をはじめとして、さまざまな動物に変身し、人間を襲うことがあるといわれる。ユタ州のスキンウォーカー・ランチという場所での出現が多いことからこのように呼ばれるようになった。
これまでは伝説上の存在と考えられていたが、近年でも目撃例や撮影例があることから、UMAにジャンル分けされるようになった。しかも、北米大陸だけでなく、英国やインドなど世界中で目撃・撮影されるようになった。
オカルト評論家の山口敏太郎氏はこう語る。
「スキンウォーカーはここ10年、アメリカ各地で目撃されている未確認生物です。全裸になった人間がいたずらでやってる事例もいくつかはあるんですが、説明不可能な事例も報告されており、いたずらだけとは言い切れない存在です」
実際、今回も映像では人間とは思えない動き方をしている。人間に変身完了する直前ののっぺらぼう的な状態なのかもしれない。
「白くて細長い姿は現代の都市伝説系妖怪の『くねくね』に似ています。また。ひょこひょこと歩く姿は日本の妖怪『ひょうすべ』にも似ています。江戸期の日本にも出現していたとすると、スキンウォーカーというものは、古来、世界中にいるのではないでしょうか」と山口氏。
果たして、この人型生物の正体は何なのだろうか。