宮城県白石市は5日、放射能汚染への不安解消と風評被害の防止を図るため、市内で生産された自家用農産物などの食品を対象に、無料で放射性物質濃度の測定を始める。
測定は市放射能対策室(白石市延命寺北)で実施する。利用は1日につき1人1回で、1検体当たり30分程度かかる。測定する食品は事前に5ミリ程度に切り刻み、1リットル分をビニール袋に入れて持ち込む。
測定結果はその場で通知するが、簡易測定のため、証明書は発行しないという。2日に市放射能対策室の窓口か電話で予約を受け付け始める。
測定器は消費者庁の貸与品で、来年1月までに市が独自にもう1台購入する。対策室を設置した11月1日以来、「干し柿は食べられるのか」など食品に関する問い合わせが100件近く寄せられているという。
市は空間放射線量の測定器も無料で市民に貸し出している。連絡先は市放射能対策室0224(25)3720。