25日から東京、大阪、京都、兵庫の4都府県で、3度目となる緊急事態宣言が発出された。その特徴の一つに、酒類の提供停止があり、それらの店に対しては営業の時短要請ではなく、休業要請が。酒類を提供しない店に対しては午後8時までの営業が認められる。 【映像】路上飲みの呆れた実態 この事態を受け、飲食店に酒類を卸す酒屋は大打撃だ。「我々の業界は非常に切羽詰まった」などと話す東京小売酒販組合の吉田会長は都に対して「料飲店の売り上げがゼロになる状況では、そもそも経営基盤が成り立たない。飲食店と同様、同額、同条件の協力金を支給していただきたい」などとする要望書を提出したことを明かすと「組合員は不安で仕方がない。なぜ我々には(支援が)こないのか、不満はすごく大きい。昔であれば一揆だ」と憤りを露わにする。東京小売酒販組合の吉田会長
また主に銀座や新橋に酒類を卸す勝鬨酒販の杉本健二社長は「売り上げの8割ぐらいは飲食店。(売り上げは)2019年の半分以下で、悪い月は3割。今回はお酒が悪者にされたので、業者としては許せない。何とか生き残りたい」と本音を漏らした。 一方、経済評論家の佐藤治彦氏は、コロナ対応で投入された税金のしわ寄せについて「使ったお金は基本的に増税でみんなが負担することになる。その時に手厚い支援金を受けなかったよという人たちが、増税に対してどういう風に考えるのか」などと話し、“ポスト”コロナに何らかの形で実施されるであろう増税、さらに増税に対する不平等に対して懸念を示した。駅前で路上飲みをする若者たち
感染拡大防止のための時短営業や休業要請が行われる中、問題の一つになっているのが“路上飲み”だ。まもなく深夜に差し掛かろうという頃、JR・西武線の高田馬場駅で実態を調査してみると、驚くべき光景が広がっていた。駅前広場には若者があふれ、路上飲みをしている。中にはマスクを着用せず、大声で騒ぐ若者たちの姿も。近隣の飲食店が閉まっているためか、終電間際まで路上での宴は続いた。若者たちが去ると、その周辺には大量の空き缶や空き瓶、タバコの吸い殻などが投げ捨てられていた。 時刻は午前2時――。現場を取材したABEMA『ABEMA的ニュースショー』のスタッフが一人トングを持ち、一帯の掃除を開始。ゴミ袋5つ分のごみを拾い終えた午前5時20分頃、すっかり夜は明けていた。同スタッフは「掃除をする人が本当に大変だ」と心からの本音を漏らした。