放送1回で番組打ち切り…まさか「際どい」「モザイク」「最短打ち切り記録」か

映ってはいけない箇所を隠すため、または出演者のプライバシーを守るために使われるモザイク(ぼかし)。今では珍しくなくなった演出法ではあるが、時代の進化と共に技術開発が行われ、80年代~90年代までは大き目で粗いモザイクも、2000年代以降はきめ細かなものになり、現在も日々進化している。そんなモザイクをフル活用した番組が、2013年に一度だけ放送されたことがる。TBS系のバラエティ番組『マツコの日本ボカシ話』である。この番組はマツコ・デラックスがメインの番組で、「顔出しなら絶対に話せないこと」をテーマに、様々な業界の裏話を暴露していくという番組。登場する人物は現在も働いている人も多く、全編モザイクとボイスチェンジャーで顔と声を隠すという、当時にしてもかなり「尖った」番組であった。『日本ボカシ話』は、週一のレギュラー番組として放送する予定だったが、2013年10月22日深夜の第1回放送を以って番組が放送休止。以後は放送されず、まさかの「初回打ち切り」というバラエティ史に残る最短打ち切り記録を保持している。『日本ボカシ話』が打ち切られたのは、「全編ボカシの表現・演出方法が局の内規に抵触する恐れがある」という理由であり、既に撮影・編集済みの第2回目の放送が中止。以後、再開を狙っていたようだが、11月12日を以って正式に番組の打ち切りが決まったという。なお、第1回のテーマは「保険のセールスレディ」、未放送になった第2回は「銀行業界の禁断の裏話」というかなり際どいテーマを扱かっていただけに、やはりTBS内部や制作費を出すスポンサー間でも問題になったようだ。ある意味、「早すぎた番組」とも言えなくもない『マツコの日本ボカシ話』。このコンセプトを引き継いだ番組がいつか復活できることを願いたい。とデイリーニュースオンラインは報じた。

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