政宗にちなんだ3色、万年筆インクに 仙台の文具店発売へ

文具販売のオフィスベンダー(仙台市)は来年1月、オリジナルの万年筆インク「杜のいろめぐり 伊達の三色~第一集~」を発売する。歴史資料も参考に、仙台藩祖伊達政宗などにちなんだ赤、青、緑の3色をセットにした。

 「緋羅紗(ひらしゃ)」と命名した赤は国重要文化財で政宗所用の「山形文様陣羽織」(市博物館所蔵)から着想を得た。陣羽織の裾部分にある赤ラシャ地の山にちなみ、やや深い色に仕上げた。

 青の「伊達の勝色(かちいろ)」は「勝色金日の丸」と呼ばれる軍旗の地色をイメージ。勝利を象徴する縁起の良い色として武士に好まれたという。緑の「仙臺孟宗竹(せんだいもうそうだけ)」は仙台七夕に使われるササの色を取り入れた。

 贈答品としても使えるよう黒を基調とした化粧箱に入れた。化粧箱の表には政宗のかぶとの前立て「金の三日月」をあしらった。

 仙台市青葉区のアエル4階に入っている店舗「文具の杜」で万年筆を担当する福岡えみさん(50)は「仙台や政宗が思い浮かびやすい色になった。コロナ禍で遠出しづらい人も旅気分を味わってほしい」と話す。

 各色20ミリリットルの3本セットで6600円。2日から文具の杜とインターネットで販売する。連絡先は同店022(723)8020。

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