多賀城市で今秋開かれる「多賀城フェスティバル」(実行委員会主催)に、伊達政宗を題材にした五所川原のねぷたが登場す る。高さ約2.5メートル、幅約5メートル、奥行き約3メートルの人形ねぷたで、東日本大震災の復興支援イベントを盛り上げようと両市の市民有志が準備を 進めている。
五所川原のねぷたは被災地にエールを送ろうと2012、13年に「多賀城月の市にぎわい祭り」に参加。ことしも実行委関係者が五所川原市のねぷた制作者らに出陣を依頼した。
五所川原市で8月4~8日に行われる立佞武多祭りに多賀城市から有志約10人が参加し、祭りで運行した伊達政宗ねぷたを終了後に多賀城へ運ぶ。フェスティバルの期日や会場、ねぷたの保管場所は調整中。
立佞武多制作者の福士裕朗さん(33)は、来年以降、南部信政や上杉景勝ら宮城を除く東北の城主を毎年1台造り「6年後には多賀城にゆかりの深い坂上田村麻呂か阿弖流為(アテルイ)を制作する計画もある」と話す。
多賀城フェスティバル実行委員会会長の菅野伸昭さん(42)は「イベントを通し両市の絆を強めたい」と期待を込める。