政府、プライマリーバランス25年度黒字化の目標維持へ

政府は、国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス=PB)を2025年度に黒字化する財政健全化目標を維持する方針を決めた。複数の政府関係者が明らかにした。近く開く経済財政諮問会議で示す。

 政府は21年6月に閣議決定した「骨太の方針」で、新型コロナウイルス感染拡大の財政への影響を検証し、21年度中に「目標年度を再確認」するとしていた。

 岸田文雄政権として、財政再建に前向きな姿勢をアピールする狙いがあるとみられる。

 PBは、政策経費を借金に頼らずにどれだけ賄えるかを示した指標。政府は、消費税収の使途を教育無償化に充てるよう変更したことを受け、18年6月に黒字化目標を従来の20年度から5年先延ばしした。

 内閣府は21年7月の中長期試算で、高い成長率を前提としたケースではPBの黒字化時期を「27年度」としている。【後藤豪】

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