数年に一度の“幻の池”
福岡市の「海の中道海浜公園」で、数年に一度しか見られないという「幻の池」が出現した。
上空から見ると、松林の中に池が出現しているのがわかる。
福岡市東区の海の中道海浜公園で、2020年4月に一般公開された「森の池エリア」に出現した幻の池。
風がない日には、周りの木々が鏡のような水面に映り込み、青空とのコントラストを楽しめる。半分ほど水に浸かっている木もどこか幻想的だ。
大雨が作り出す幻想的な風景
ここは普段は水がなく、周りに松が生い茂る砂地。
大雨のあと、窪地に雨がたまると、中央に最大5ヘクタールの池が出現する。
最近では、梅雨の長雨が続いたあと、短期間にまとまった量の雨が降ることが多く、2019年8月にもこの池が出現したという。
2020年は、7月の大雨のあとに池が確認された。
公園を訪れた子ども:
幻の池を見られてラッキーでした
公園を訪れた女性:
たまたま通りかかって見られたので良かったのと、初めて見るきれいなトンボとかもいたので、(子どもが)喜んでくれてよかったです
海の中道管理センター・大塚直幸広報係長:
もともと海の中道海浜公園が、玄界灘と博多湾に挟まれた砂地であるという特性があって、その砂地に海水が入り込んで、まとまった雨が降ったことによって地下水の水位が上がって、幻の池が出てきたという状況です
楽しめるのは今だけ!
1カ月ほどで姿を消す幻の池。
晴天が続くと、水の量は1日3cmほど減ってしまうが、2020年は8月末まで楽しむことができそうだ。
こうした幻の池は、福岡県以外でも特定の場所で確認されているが、地質などもそれぞれ異なり、そのメカニズムはさまざまだと言われている。
海の中道海浜公園の入園時間は、午前9時半から午後5時半までとなっている。
(テレビ西日本)