文系はJTB、理系はパナソニック 就職人気ランキング

 毎日コミュニケーションズは9日、2012年3月卒業見込みの大学・大学院生を対象に実施した就職企業人気ランキングを発表した。文系総合では旅行代理店大手のJTBが4年連続で、理系総合では電機大手のパナソニックが初めて1位となった。
 2位以下は、文系が全日本空輸、資生堂、オリエンタルランド、三菱東京UFJ銀行の順。理系は味の素、ソニー、東芝、明治グループ(明治製菓、明治乳業)と続いた。
 毎日コミュニケーションズによると、2011年卒の就職内定率が過去最低水準になるなど厳しい雇用環境を反映し、景気に影響を受けにくい安定している企業や業界上位の企業を重視する傾向が強まっているという。また選んだ理由に「将来性」を挙げる学生も多く、将来の展望が明るい業界や企業を見極めようとする様子もみてとれる。
 文系では、業績好調を持続するニトリが8位に入り、初のトップ10入りを果たしたほか、若手社員の海外派遣が話題になった伊藤忠商事が8年ぶりに10位以内に入った。理系は1位から5位までが17票差の僅差で、東芝が昨年の10位から4位の上昇。本田技研工業が3年ぶりにトップ10入りした。
 この調査は1978年から実施され、今回は、昨年10月から12月にかけて、2012年3月卒業見込みの全国の大学3年生と、大学院1年生約2万2400人を対象に行われた。

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