新たなブームは「第3類医薬品」

中国人の日本旅行に対する人気に衰える気配が見えない。かつては爆買いが話題となったが、今はどのような旅行が人気なのだろうか。中国メディアの今日頭条は28日、「訪日中国人旅行客の個性的な買い物」を紹介する記事を掲載した。

記事は、様変わりする中国人の日本旅行について紹介。日本旅行がメジャーでなかった頃には、団体旅行に申し込むのが普通だったため、旅行会社側が決めた有名観光地を駆け足でめぐり、最後に免税店でショッピングするというのが定番だった。そのため買い物も自分の好きなものを選ぶというより、決められた店で皆と同じものを買うことが多かったようだ。しかし、現在は日本旅行の経験者も増え、「自分らしい旅行」や「個性的な買い物」を求めるのが主流になっているという。

例えば、最近では中国で販売されていない医薬品の人気が急上昇しているようだ。日本の医薬品には、薬剤師がいなくても販売できる第3類医薬品があり、コンビニやドラッグストアでも購入することができる。漢字のわかる中国人にとって、日本での買い物はパッケージを見ればある程度見当が付くため、店頭での購入もしやすいのだという。

なかでも大人買いされるほど人気だというのが「アリナミンEXプラス」だ。目の疲労、肩こり、腰痛、肉体疲労などに効果があるとあって、中国人の間では「万能神薬」と言われているという。しかし第3医薬品はビタミン含有の保健薬、整腸剤などであり、「万病を直す薬ではない」と記事は指摘。そのため、多くの中国人が効能を十分に理解しないまま購入・使用していることを危惧し、購入するなら事前にリサーチするよう勧めた。

中国人旅行者による爆買いの対象は常に変化しているようだが、いまでは日本の医薬品が人気ということのようだ。中国人に「神薬」として認定されれば販売が大幅に伸びることを考えると、医薬品メーカーにとっては商機とも言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:写真AC)

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