「アイデアルスクール」定員は200人
不登校や中退を経験した生徒の学び直しや、多様な学びのニーズに対応する全日制の県立高「ideal(アイデアル)スクール」が2027年度に開学することが20日、関係者への取材で分かった。県教委は宮城広瀬高(仙台市青葉区)を閉校し、新たなタイプの学校を同校敷地内につくる見通し。
全日制の県立学校で定員は200人の予定。定時制と通信制の機能を持つ。宮城広瀬高は27年度に生徒の募集を停止し、28年度末で閉校する。
単位制を導入し、授業時間は1~8時間に設定。3~6時間目に必修科目を履修し、それ以外の時間帯は興味関心に応じた授業を選択できる。3年間で必要な単位をそろえれば卒業できる。資格取得やボランティア活動なども単位として認める見通しで、他校での科目履修も可能だ。
従来のような学級(クラス)は置かない。チューターやスクールカウンセラー、ソーシャルワーカーなどを配置。地元のNPO法人などとも協力し、進路や学校生活、家庭の悩みへの相談体制を充実させる。
idealは、「inclusive(共に学ぶ)」「diversity(互いを認め合う)」「empowerment(力を引き出す)」「achievement(目標を達成する)」「learning(身に付ける)」の頭文字を合わせた造語。