相模原市は6日、相模原協同病院(同市緑区)で、20代男性医師の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。同院の一般病棟で感染者が確認されるのは初めて。男性医師は感染症病床での医療行為に関わりはなく、市は外来患者などとの接触による院内感染の可能性もあるとみている。
市によると、この医師は臨床研修医で、内科・外科などで診療を担当。咳(せき)の症状が現れた2日と翌3日は外科病棟で勤務し、入院患者ら約30人を診察した。退勤後の3日午後6時ごろに発熱し、咳が続いたため、4日はPCR検査を受け自宅療養。6日に陽性が判明し、同病院に入院した。
感染経路について市は、男性医師と新型コロナウイルス感染者との接点を公表。JR東日本社員の50代男性が、陽性が判明する前日の21日に、同病院を診察に訪れた際、外来診察室に居合わせたという。
一方、同院には感染症病床が6床あり、新型コロナウイルス患者を受け入れているが、男性医師は診療に携わっておらず、同病床を担当する医師らとの接点も見いだせていないという。
同市の院内感染をめぐっては、国内で初の死亡事例となった80代女性患者が相模原中央病院(同市中央区)に一時入院。その後、看護師や入院患者らへの感染が相次いで確認されている。