新入社員の初任給はいくら? 「据え置き」企業が大幅に減少

労務行政研究所は4月23日、「2014年度 新入社員の初任給調査」を発表した。東証1部上場企業にこの春就職した新入社員の初任給を調べたところ、大卒が「20万6258円(前年度比0.3%増、582円)、短大卒が「17万4329円(0.3%増、457円)、高卒が「16万1687円(0.3%増、552円)であることが分かった。
【画像:初任給据え置き率の推移】
 前年度と同額に据え置いた企業は75.5%。初任給の据え置き率は、2006年度以降企業の採用意欲の高まりを受け、低下傾向にあった。しかしリーマンショックがあった2009年度は一転、92.7%と9割を超え、以降は95%前後で推移。2014年度は前年度(95.4%)に比べて、20ポイントほど低下した。「今春闘交渉では、輸出産業を中心に企業業績の回復、デフレ脱却に向けた賃上げの合意などを背景に、大手を中心にベースアップや賃金改善の回答が相次いだことが、初任給の動向にも影響しているようだ」(労務行政研究所)
 初任給を「全学歴引き上げた」企業をみると、2013年度は4.2%だったが、2014年度は23.2%と、19ポイントも増加した。
 郵送と電話による調査で、東証1部上場企業とそれに匹敵する大企業(11社)を加えた237社が回答した。調査時期は3月中旬から4月7日まで。

タイトルとURLをコピーしました